業態別売却のポイント

ラーメン店は出店希望者が多い!高額売却へのポイントを解説

ラーメン売却ポイント

ラーメン経営している
みなさまへ

今や日本の国民食とも呼ばれるラーメンは、全国どこに行っても偏りなく人気があります。ご当地ラーメンの数だけでも数百種類はあり、ラーメン店の市場規模は年々拡大傾向にあります。この傾向からラーメン出店希望者は、常に一定数いると考えてよいでしょう。一方、ラーメン店の場合には、においや油などの面から出店をしぶる物件所有者・貸主も少なくありません。ラーメン店舗を売るに当たって、条件次第ではかなり高額売却が期待できます。ラーメン店舗を売却する際に、押さえておきたいポイントを解説していきます。

ラーメンの特徴

ラーメンは日本のみならず世界中にファンを持つ食べ物ですが、店舗の客層で見た場合、その中心は20代から30代の男性となっています。しかし最近では、女性客をターゲットとしたカフェ風の店舗も登場し、新たなる集客に乗り出す店も多くなってきました。カウンターのみという店も珍しくないラーメン屋は、比較的小資本で開業できるという点から新規参入者も多く見られます。特にほかの店で修業をせず、脱サラで開業するという話もよく聞かれます。 一方で、ラーメン店は、競合が非常に多い業態です。出店数同様に、閉店をする店も相当数に上り、出退店の割合が最も高い業界であるといわれています。 ラーメンは地域色やバラエティーに富む食べ物の代表格で、店主のこだわりも強く見られます。しかし、成功するためには、ターゲット層に適した立地であることが大切なのは、ほかの業態と変わりません。ラーメン業界全体としては比較的小規模店舗が多く、また路面店が多いのも特徴です。ラーメン店特有の条件としては湯切りで床が汚れやすいため、定期的な水洗作業に対応できる床防水が必要となります。

ラーメン
高額売却ポイント

  • Point

    ラーメン店の高額売却ができる要因

    ラーメン店を売却する際、高額売却ができる要因について見ていきましょう。

    立地条件の要因(外部環境)

    ラーメン自体に人気があるため、今ではどの街にも必ずといっていいほど店舗があります。競合店が比較的少ない地域での立地であれば、新規参入者も手が出しやすくなります。同じラーメン店でも、ターゲットが個食層なのかファミリー層なのかで、必要となる店舗規模が変わります。立地と店舗の大きさのマッチングが良ければ、より売却しやすくなると考えてよいでしょう。例えば、ファミリー向けでは幹線道路沿いで広い駐車場を確保できる場所で、テーブル席や座敷席なども設置できる広さがあれば、ターゲット層に合う店づくりが可能となります。
    競合店がある場所でも、繁華街やビジネス街、学生街、工場地域など、多くの集客が期待できる立地であれば後発の店でも商売は成り立ちます。
    ラーメン店の場合、繁華街の一等地ではなく2、3番手程度でも客を集められます。また飲み屋街や駅近であれば、帰宅途中の客をターゲットにすることが可能です。
    ビルの階上にある店舗よりは、路面店の方が新規客や用事のついでの客なども立ち寄りやすく、出店には有利です。

    内装・設備などの要因(内部環境)

    一般的にラーメン店の場合は、それほど広い店舗は必要ありません。新規参入者でも仕切りやすい、10坪前後の手ごろな大きさが、最も需要があります。
    ラーメン店は油汚れが出やすい業態であるため、グリーストラップやダクトが完備されているかが需要なポイントとなります。また設備はあっても、グリーストラップの清掃状態が良くないと、店全体の清潔さに懸念を持たれ、買い手が付きにくくなります。もちろん、見た目の床や天井・壁紙などの油汚れがない方が、新規開業の際の手間がかからないため高額査定がつきやすくなるでしょう。
    その他の設備としては、冷蔵庫・冷凍庫・ゆで麺機・券売機が完備されていると、評価が高くなります。また製麺機があれば、オリジナルの麺が提供しやすくなるため、店舗の売却においてもポイントが高くなります。

ラーメン
まとめ

店舗の強みを生かして高額売却につなげる

ラーメン店は比較的小規模店舗であっても、立地条件や設備次第で高額な売却が可能です。必要な設備が整い、最小限の改装ですむ居抜き店舗は、新規参入者の多いラーメン店の需要にマッチしています。ラーメン店にもさまざまなタイプがあり、静かな住宅街で思わぬ人気店に出会うこともあります。そうした意味ではどのような立地であっても、高額化できる可能性があります。ダクトやその他設備の清掃などに力を入れ、自店舗の強みをアピールしながら高額売却につなげていきましょう。