居酒屋の売却ポイント
居酒屋を経営している
みなさまへ
居酒屋の経営をしている方は、当然ですが将来のことも考えなければなりません。 もしも、自分のお店が経営不振に陥ったとき、今の店舗をどうするのか気になるところです。出店には多額の費用が必要ですが、閉店にもそれなりのコストがかかります。 そんなとき、「自店舗を売却する」ことも選択肢のひとつに入ります。 店舗売却は経営を終えるときにコストを削減する有効な事業戦略のひとつであり、正しい店舗売却の方法を知っておくことは、いざというときの備えとしても大事です。 今回は居酒屋を売却する際のポイントについて、外部環境・内部環境の両側面から解説していきます。
居酒屋の特徴
居酒屋の
高額売却ポイント
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Point1
店舗売却価格を決める3つの要素
飲食店の売却価格を決めるのは以下の3つの要素です。
立地条件
立地は店舗の売り上げを決める要素のひとつであり、多くの集客が見込める立地に存在する物件であれば、多くの買い手がつく可能性が高いです。
居酒屋の場合は多くの物件が人通りの多い駅前に展開されており、立地条件としては良好ですが、同業態が駅前に並び建っていることも多く、売却に当たっては競争が激しい物件です。規模
個人では10坪程度の店舗を展開することが多いですが、この規模の店舗は人気が高く、部屋の形がよいか否かで売却価格が決まることもあります。
居酒屋の場合は宴会時の席需要を満たせる個室があるかどうかが重要で、このタイプの個室が存在していると、転用時の融通がきくため高額売却のポイントとなります。清潔感
店舗を開こうとしている人にとっては、店内の清潔感は大事な要素です。
常日ごろから客席や厨房を清潔に保ち、掃除を欠かさないようにしていれば売却成功率も高くなります。 -
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居酒屋を高く売るために注目すべきポイント
では、先に述べたことを踏まえたうえで、居酒屋を高額で売却するために大事なポイントを押さえておきましょう。
設備(内部環境)
さまざまなメニューを開発する関係から、居酒屋の厨房には飲食業に必要な設備がそろっていることが多く、内装工事に費用がかからなければ高く売却できるポイントになります。
ほかにも、以下の点に着目しておきましょう。- 別業態へ転用可能かどうか
居酒屋は他業態にも転用可能な汎用(はんよう)性のある店舗であり、一般的な店舗面積と厨房が備わっていれば、居酒屋以外の店舗へ改装することも簡単。売却時には店舗面積と厨房設備の充実度を確認します。
- 宴会需要に対応可能かどうか
宴会需要に対応できる席数があれば、転用時の融通がきくため、高く売却できます。
- 空調・給排気設備
店舗にとって大切な空調と給排気設備のバランスにおいて、空調やダクトの吸引などが悪ければ集客に悪影響を及ぼすため、状態をよく確認します。排気ダクトが外部へ臭気を逃がす設計になっているかどうか、排水の油を分解するグリストラップが設置されているか否かなども売却時には確認が必要です。
- 厨房機器の故障の有無を確認
買い手にとっては、少ない資金でお店を始められるというメリットがあります。しかし、厨房機器が壊れていれば、交換費用がかかるので高く売却できないため、厨房機器の故障の有無を事前に確認する必要があります。
- 店内の収容人数
大人数が収容できる店舗は転用性も高く、高値での売却が可能です。
- 店舗が衛生的であるかどうか
食品を取り扱う店舗が衛生的であることは必須。わずかでも高い値段で店舗を売るには、日ごろから掃除を怠らないこと。
- 価格設定を考える
設備が整っていたり店舗が新しかったりと、平均以上の価格で売却できる要素があれば、その区域の平均相場に100万円ほど上乗せします。
立地条件(外部環境)
居酒屋の立地条件は良好なことが多いです。売却時は特に以下の点に注目しましょう。
- 居酒屋の特徴を把握し、それに適した立地にあるかを考える
自店舗が、高い集客率が見込める駅前のような立地にあるかどうかを確かめる。
- どのような層が多くいる立地か
買い取り側のターゲットがサラリーマンにある場合には、ビジネス街の居酒屋でも高値で売ることが可能。
居酒屋の
まとめ
居酒屋を売却するには自店舗の特徴を把握し、外部環境・内部環境の両面から考えることが大切です。そのうえで現在使用されている設備に不具合や故障がないことを確かめ、店内を清潔に保つといった取り組みを怠らないようにしましょう。