バー（BAR）を高値で売却する際のポイントは？外部環境と内部環境の2つの側面から解説します

どの飲食店でも、売却価格を決める3つの要素が存在しています。
バーにもこの売却価格を決める要素があり、これらを中心に考えることで自店舗が売却に有利なお店であるかどうかが分かります。その3つの要素とは、以下のとおりです。

立地

バーを含め、飲食店の営業展開は店舗の立地条件に影響を受けるものです。
バーの場合は現在、若者のお酒離れや居酒屋の台頭によって衰退傾向にあるため、人通りの多いエリアに出店できているかどうかが、ほかの業種よりも重視すべき要素となります。
また、顧客層が周辺に存在しているか、店のマーケティング力、競合店の存在などもバーの売り上げを決める要素となります。

転用性

飲食店はその店舗とは異なる業種の人が、買取りを希望することがあります。
その場合は店舗のインテリアや設備が、ほかの業態へと転用しやすいものであれば、比較的高額で売却することが可能です。
バーも店内レイアウトが買い手のイメージどおりだった場合、早めに売却ができます。

清潔感

飲食店の性質上、店舗の内装が清潔であることは大切です。不潔な店舗に進んで入りたいという顧客はほとんどいないでしょう。そのため、少しでも店を高額で売却したいのなら内装を清潔に保ちましょう。

バーを高額で売却するために必要なポイントについて、外部環境と内部環境の両面から解説します。

内部環境

• 設備

厨房や店内設備の設置に高い費用を投じなくてすむことから、バーの売却相場は低い。しかし、店内設備が充実していれば、比較的高額で売却できる。

• 店舗内の広さ

バーをひとりで経営したい人にとっては、店内が広くない店舗の方がよい場合も。賃料が高めだったとしても、店内の広さが買い手の希望に合っていれば、買い手が付く可能性がある。

• 内装

資金の問題から、バーの内装のデザインを断念している買い手も多い。店舗の内装が買い手のイメージどおりであれば、売却へとつながる。

• グリストラップの有無

「グリストラップ」とは、厨房からの排水に含まれる残飯や油をためるための設備。バーはお酒を主に提供するお店のため、グリストラップが設置されていないところもある。
買い手がバーをほかの業種に転用する場合は、新たに設置するには高額な工事費がかかるため、最初からグリストラップが設置されている方が売却には有利。

外部環境

• 店舗の立地

現在のバーは繁華街のような、競合店が多くとも集客の見込めるエリアに出店するケースがある。その場合は少し賃料が高くても買い手が付くことがある。