業態別売却のポイント

焼肉店舗売却で高額査定が狙えるポイントを解説

焼肉屋売却ポイント

焼肉屋経営している
みなさまへ

焼肉は幅広い年齢層から高い人気があり、外食産業のなかでもプラス成長が続いています。しかし、何らかの事情で焼肉店を閉店しなければならなくなったときには、できるだけ高額売却をしたいと考えるのが当然です。焼肉店はさまざまな事情から、比較的居抜きで売却しやすい業態といわれています。店舗売却に当たっては業態の特徴を押さえ、高額査定のポイントを知っておくことで有利に売却を進められます。ここでは焼肉店舗の売却について、高額売却ができる要因を立地や設備面から解説していきましょう。

焼肉屋の特徴

焼肉店は大きく、高級路線・ファミリー・大衆といった3つ程度のコンセプトに分類されます。焼肉は幅広い層から人気を集めていますが、立地や集客状況、店主のタイプなどにより、店のコンセプトが異なります。 焼肉店に分類されている業態であっても、海鮮系のように幅広い食材を扱う店もあります。また、ホルモン焼きや焼肉バルなども、焼肉店として扱われます。 焼肉店は飲食業界のなかでも、最も煙が出る業態です。そのため開業においてはほかの店舗と比較し、においや煙・汚れなどで家主からの出店許可が得られにくい傾向が見られます。 排気やガスの配管など、店内設備が特殊であるため、一般のレストランと比べても初期投資が高額になる可能性があります。すでに出店許可があり、設備の整った焼肉店の店舗は、新規開業者からの買い取り希望が多いと考えられます。

焼肉屋
高額売却ポイント

  • Point

    立地条件の要因(外部環境)

    焼肉店舗にとって良好な立地は、店のコンセプトによって変わってきます。
    高級路線の焼肉店であれば繁華街の一等地や高級住宅街など、土地そのものに付加価値がある場所が最適です。
    一方、ファミリー向けであれば幹線道路沿いで、広い駐車場を確保できる場所でなければ子ども連れを呼び込むことができません。
    サラリーマン・学生を主なターゲット層とする大衆向けの焼肉店は繁華街、ビジネス街、学生街など、比較的立地場所の範囲が広く考えられます。お酒とセットで食べられることが多いため、駅近でアルコールが入っても帰りやすい場所がベストです。

  • Point

    内装・設備条件などの要因(内部環境)

    店舗内の環境については、食材をどのように扱うかによっても異なります。炭を使用する七輪タイプでの営業形態であれば、ダクトが天井に配管されている必要があります。高級焼肉店で多く見られるテーブル設置タイプの無煙ロースターであれば、ダクトが床下に配管されており、室内レイアウトの邪魔をしない状態であれば評価が高くなります。
    テーブルごとにダクトを設置する場合、新たに工事をしようとすると高額な設置費用がかかります。すでにテーブルごとにダクトが設置されている店舗ならば、さらに高い評価が得られます。
    ダクトがあっても煙が適切に排出されず、店内にこもるようでは意味がありません。ダクトがこまめに手入れされており、良い状態であることが大切です。また外部の排煙ダクトの位置が適切で近隣トラブルのもととなっていないといったような、見逃しがちな点にも留意する必要があります。
    床や天井・壁紙などに油汚れがない店舗であれば、それほど手をかけずに新規営業ができるため、早期売却が期待できます。その他、網洗浄機・ドロワーコールドテーブル完備など、焼肉店特有の設備が整っている店舗はポイントが高くなります。

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まとめ

焼肉店は開業の際、立地や物件所有者・貸主によって制限を受けやすく、完全な新規開店を行うのが難しいといわれています。そのため焼肉店として営業が可能な店舗はそれだけでも人気があり、また中華料理やカレー店などへも転用の可能性も高くなります。ただし、高額の査定を得るためには、店舗についての内外の環境が影響してきます。ポイントを確認し、改善できる箇所があれば手を入れることで、さらなる高額売却が期待できます。