イタリアンの売却ポイント
イタリアンを経営している
みなさまへ
欧風料理のなかでも年代層を問わず人気があるのが、イタリアンです。カジュアルから少しフォーマルな雰囲気の店まで、多様な需要があります。しかし、店舗を売るとなると、どんな店でも簡単に売却できるというわけではありません。イタリアンレストランをスムーズに売却するためには、どのような点に注目すればよいのでしょうか。イタリアンの店舗売却で高額査定につながる、知っておくべきポイントについて解説していきます。
イタリアンの特徴
イタリアンの
高額売却ポイント
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Point1
イタリアン店舗の高額売却ができる立地条件の要因(外部環境)
イタリアンレストラン店舗の売却では、フォーマルな店舗かカジュアルな店舗かという店のコンセプトによって求められる立地が決まります。カジュアルな店舗向けは若い人を集客しやすい繁華街やオフィス街、駅前などが有利です。
一方、フォーマルなリストランテ向けには、駅から少し離れていても静かな場所の方が適しています。特にコース主体で滞在時間が長くなるメニューを売りにするのであれば、閑静な立地が好まれるでしょう。
買主はそうした店のコンセプトとともに、ターゲット層から立地を選択するはずです。学生向けのカジュアルレストランと年齢層が高めの高級志向店舗、それぞれに適した立地条件があります。
単なる立地だけではなくイタリアン店舗の場合、周辺環境やロケーション、全体的なエリアのイメージはとても大事です。
提供する商品がパスタやピザ主体であれば、住宅街周辺や商業施設の近辺などが客層とマッチします。 -
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高額売却のポイント(内部環境・設備)
イタリアンという特性を強く押し出して売却を進めるのであれば、ピザ窯やパスタ釜、電動式パスタマシン、エスプレッソマシンなど、イタリアンに特化した厨房機器がそろっていると強力なアピールポイントとなります。
その一方で、どの業態でも使用できる大型冷蔵庫や製氷機などは汎用(はんよう)性が高いため、イタリアン店舗以外の買主からも評価してもらえます。
特にスチームコンベクションオーブンやグリドル、サラマンダーなどは買いそろえようとすると、多額の費用がかかります。これらの器具はイタリアン以外でも使えるので、冷蔵・冷凍機器と同様、高額売却に貢献します。
機能面において、排水環境に大きく影響するグリストラップの設置は重要です。適切な手入れがされていれば、売却時にも好材料となります。
排気ダクトが適正に設置されているのは当然ですが、排気の経路が考慮されており、近隣への影響がないことを強調すれば売主の細かな配慮をアピールできます。
イメージを重視するイタリアンレストランは、特に明るく汚れのない内装が好まれます。採光や窓の大きさも、店舗の魅力としてアピールできるでしょう。
レイアウトや間取りはあまり個性的でない方が、売却しやすい傾向にあります。重視されるのは、調理から配膳までの動線の確保です。イタリアンの場合、大皿料理が多いことも留意しなければなりません。
また空調、照明のメンテナンスの状態が良好であれば、あまり手をかけずに開業できるので買主の評価が高くなります。
イタリアンの
まとめ
イメージの良さと高額な厨房機器が条件を有利にする
イタリアンとひと口に言っても、カジュアルかフォーマルかで店舗に要求される立地環境が変わってきます。しかし、どのようなコンセプトにしても、イタリアンに求められるのは、おしゃれで快適な店舗です。またイタリアン料理に特化した専門性の高い高額な機器類は、イタリアン開店を目指す買主に大きくアピールできます。一方で、イタリアンの店舗はフレンチやほかの洋風料理などに転用できるため、相手のニーズによっては大型冷蔵庫や製氷機のような汎用(はんよう)性の高い設備が有効性を発揮することもあります。より高額な売却を成功させるためには、自店舗の特徴や強みをよく考えて、どの点を強調していくのかを工夫する必要があります。