業態別売却のポイント

パン屋の店舗は希少性が高い?高額査定のポイントを知って有利な売却を

パン屋売却ポイント

パン屋経営している
みなさまへ

高価格の高級食パンが爆発的に売れる、パンのブームはまだしばらく続きそうです。そうしたなか、こだわりのパン屋を開業したいという人はあとを絶ちません。ベーカリーがパン屋の主流となっている今、大きなオーブンやパン焼き機のある店舗は高額での売却が期待できます。パン屋の店舗が高額査定されるためにはそのほかに、どのような条件があるのでしょうか。できるだけパン屋の店舗を高く売るために、知っておくべきポイントについて解説していきます。

パン屋の特徴

総務省統計局の「経済センサス」によると、2016年調査ではベーカリーがパン小売店の86%を占め、主流となっています。逆に製造ずみのパンの小売りのみ行っている店舗は激減し、消費者の「焼きたてパン」を好む傾向に合わせ、業態が変化してきていることが分かります。 同時にイートインが可能なベーカリーが増加しており、店舗内での飲食のニーズの高まりに合わせ、「ベーカリーレストラン」という業態にも人気が集まっています。 パン屋の場合、立地は店の売り上げに大きな影響を与えます。またコンビニといった競合する業態が非常に多いため、出店には十分な調査と検討が求められます。 周辺の顧客層に従い、商圏に合った商品であることが、パン屋の成功の重要な要素です。

パン屋の高額売却ができる要因

パン屋の店舗を売却する際に、高額査定の要因となるものを見ていきましょう。

パン屋
高額売却ポイント

  • Point

    立地条件の要因(外部環境)

    どのような系統のパンを主流とするのかにより、求められる立地が変わってきます。立地エリアの条件が、商品と店舗のコンセプトに合っていれば売却へのアピールポイントとなります。
    例えばベーカリーカフェのタイプであれば、オフィス街や繁華街での需要が見込まれます。健康志向系ならば住宅地でも、十分に商機はあります。惣菜系は学生街やオフィス街の店舗での人気が予想されます。
    パン屋の立地は場所そのものというよりも、近辺に「パン」と競合する商品販売の店舗の有無がカギになると考えられます。
    最近のパンブームで、遠方から購入しにくる客も見込めるようになっています。こだわり系のパン屋を考えている買主の場合、駐車場付きであればロードサイドも立地として難しくありません。

  • Point

    高額売却のポイント(内部環境)

    店舗のサイズは、テイクアウトのみかイートインスペースありか、また、ショーケースかセルフ式かによっても必要となる坪数が異なります。
    パン屋に求められるのは何よりも店内レイアウトがシンプルであり、店全体が清潔であることです。天井や壁紙に汚れがなければ、それだけ有利です。
    パンの製造や接客の際の作業動線が確保されており、どの作業でもスムーズに動けるようであれば大きなアピールポイントにできます。
    パンを製造販売する場合には、オーブンやフライヤー、リバースシーターなどの専用機器、急速凍結庫や冷凍庫・冷蔵庫などがあれば重宝されるため、高評価が得られやすくなります。
    また、よく手入れをされているダクトやグリストラップが完備されている点も、高額査定につながることは間違いありません。
    外観はおしゃれなのに越したことはありませんが、窓が大きく商品がディスプレー代わりになる仕様であればさらにパン屋としての魅力が上がります。

パン屋
まとめ

機器類の充実と清潔感が高額売却を実現

パン屋の機器類を一からそろえると、開業時の費用が高額化します。専用機器が導入済みの店舗であれば、査定額に好影響を与えることは間違いありません。しかし、店舗内や厨房に清潔感がないと、買主の気持ちが離れてしまいます。明るく清潔感のあるパン屋は、それだけで集客の強みとなります。パン屋のコンセプトにマッチする立地であれば、必ずしも一等地は求められません。こまめに手入れを行い、店舗の持ち味をアピールできれば高額査定が期待できます。