業態別売却のポイント

スナック・パブを売却するためのポイントは?

スナック売却ポイント

スナック経営している
みなさまへ

スナックを売却するために、必要なことは何でしょうか。立地が限られるスナックには競合店舗が多く存在し、客足の減少によって撤退希望が増えている業種です。また、スナックは、ほかの業態の飲食店に転用できる内装や設備等でなければ、売却自体が難しいのが現状です。
しかし、ほかの業態の飲食店に転用できる内装や設備があり、ロケーションのよい立地に店舗があれば譲渡が円滑に進むこともあります。

スナックの特徴

スナックという業態は開業可能な場所が限られており、競合店が多いので他物件と比較されやすくなっています。よって売却することは難しく、売却時のポイントとなるのは“ロケーション”や“店舗内設備”などです。 また、スナックを営業するには「風俗営業許可」が必要であり、開業時に許可が下りたとしても、周辺の環境変化によってその許可が取り消されてしまうこともあります。店舗売却を考えたときには、既にスナックという業態では営業できなくなっていた、ということもあり得るのです。 そのため、スナックを居抜きで譲渡するときは別業態への転用を想定として案内することで売却の可能性を広げるようにしましょう。 また、リース店舗の場合は、貸借人が造作に関する所有権を持っていない(所有権は貸主となっている。)ため、造作の変更ができないだけでなく、売却自体ができないので注意してください。

スナック
高額売却ポイント

  • Point

    店舗売却価格を決める3つの要素

    どの飲食店にも店舗売却価格を決める要素が存在しています。店舗売却を考えるときはこれらの要素に着目し、自店舗が理想的な条件を満たしているかどうか、チェックしてください。
    店舗売却価格を決める要素には、主に以下のようなものがあります。

    立地条件

    飲食店のビジネスはその立地条件に影響を受けます。スナックの場合は競合店がひとつの場所に集中する傾向があるので、少しでも他店舗よりよい立地に出店できているか、見極めることが大切です。

    転用性

    どの飲食業態も、その店舗とは別業種・業態の人が買い取りを希望する場合があります。
    スナックの場合は他業態への転用を前提で譲渡することが肝心であるため、店舗サイズ、レイアウト、設備が、ほかの業種業態のものへと転用しやすくなっていることが大切です。

    清潔感

    飲食店は顧客に飲食を提供するお店ですので、内装の清潔感は大切です。これは他業態へ転用する場合も同様で、清潔感のない店舗に入りたがる顧客は多くありません。
    そのため、店舗内の清潔感も店の売却価格を決定づける要素です。

  • Point

    スナックを売却するためのポイント:内部環境

    では、ここからはスナックを売却するために大切なポイントを見ていくことにしましょう。

    店舗の大きさと天井の高さ

    飲食店を開業するためには経費や人件費がかかりますが、なるべくコストをかけずに店舗を開きたいものです。そのため、売却物件の大きさが手ごろで、店主の目が行き届きやすければ複数の買い手がつく可能性があります。
    また、開放的な空間を設定できるよう天井が高めの店舗であれば、カフェやバーに転用することも可能なので有利です。

    設備の容量

    スナックは飲食店のなかでもあまり調理をしない傾向にあるため、設備や機器の充実性はあまり重視されていません。しかしこれがカフェやバーなど、他業態に転用するのであれば話は別です。
    ガスの引き込みがなかったり十分な容量を備えていなかったりすれば、設置工事のために多額の費用がかかるので、ガス設備が整っている方が譲渡できる可能性が高まります。

    排気・排水設備

    臭気や煙を外部へ出すための排気ダクト、一時的に厨房の排水設備内の油・残りかすをためるグリーストラップなどは、他業態の飲食店へ転用する際には欠かせない設備です。

    これらが設置されていると取り付け工事にかかる費用を省けるので、譲渡につながる可能性が高まります。

    内装の手入れ状態

    先に述べたようにスナックは競合店舗が多く、客足の減少で廃業せざるを得ないケースが増えています。そのため他業態への転用を前提として譲渡するわけですが、飲食店は内装の清潔感が大切な業種です。そのため普段から清掃が行き届いている店舗は、よりよい条件で売れる可能性があります。

    レイアウト

    カウンターやソファは店舗室内の形に左右される傾向にあり、買い手がレイアウトを自由に変えられないことが多いです。そのためレイアウトが買い手のイメージどおりであれば、譲渡につながりやすいです。

  • Point

    スナックを売却するためのポイント:外部環境

    続いて、外部の環境について見ていきましょう。

    立地・ロケーション

    先述通りスナックは競合店が同じ地域に集まる傾向にあるので、商店街の近くにあるといった、他店舗よりもロケーションのよい店舗の方が有利です。

スナック
まとめ

他業態の飲食店に転用可能なレイアウト、立地、店舗設備であるかどうかが、スナックを売却するためのポイントだとお分かりになったのではないでしょうか。
開放的な天井、グリーストラップの有無などは他業態への転用時の費用を削減することにつながるので、売却時のポイントだと言えます。